2021年2月より新ブログ・サイトにて更新中。本ブログは2021年2月までの記事を掲載しています。
工房での受注会が近づいてきました。
今受注会のトピックは以下。
・新作 OTO のリリース
・限定革、黒漆革とコードバンスプリット・白なめし革のオーダー開始
・アウトレットセール
・限定残革バッグの販売開始
その中で本日は「残革バッグ」をご紹介させてください。
【 デザインコンセプト 】
工房で余ってしまい、使い道のなくなってしまった革(残革)を仕様し、
新しいプロダクトを作ろうという企画の第一弾。
本来なら処分してしまう革なので、革の価格は商品代金に含まず、価格設定していますので、
比較的手に入れやすい価格帯となっていると思います。
そして、このプロジェクトを進めるにあたり、一つのコンセプトを決めました。
それは、「残革(処分する革)だからといって、デザイン・スペックに手を抜かず、とことんこだわる」ということ。
上記コンセプトにこだわることで、本当に残革を使用したのかという価格になってしまうこともありますが、
逆にいえば、この価格に革代が含まれれば、もっと高い値がつきます。
残革だからと言って、革の質が悪いわけでは決してありません。
安価な価格で、最高の品を手に入れてください。
『 kokochi sun3 / 残革バッグ・くるみボタン 』24000円+税
くたっとした質感が魅力のバッグが完成しました。
使用されたのは、もちっとした質感のカウレザー。
カラーは2色、ブラックとブラウン。
ブラックはブラックすぎず、ブラウンはブラウンすぎない絶妙なカラーとなっています。
その理由は、各色に染める前、地の色が薄く残っているから。
白く鞣されたベースの色に、うすく染色したため、優しい色の表現が可能になりました。
デザインの特徴は、持ち手部分に施されたくるみボタン。
革で包まれたカシメは本体に馴染み、柔らかい雰囲気を持たせてくれています。
さらに特徴的なのはマチ部分。
一般的に均等幅で構成されるマチ部分に変化を加えることで、より立体感のあるデザインに仕立てることができました。
マチのトップにあるハンドステッチもデザインのアクセントとなっています。
機能的には、小さい個体ながらも肩でかけられるように持ち手を長くとっていたり、
開口部分に隠しマグネットを細工していたりとスペックにもこだわりました。
また、ライニングはフレンチリネンを使用。
そのしなやかで柔らかな質感をお楽しみいただけます。
もちろん、内ポケットも付いています。
さらに両色とも製品加工が施されており、ブラウンに関しては出来上がり後に栗渋で染めが施されています(ブラックは水洗い)。
ですので、経年変化でブラウンは、栗渋が紫外線に当たることでより濃く、ブラックは染料の退色により、
地の白い革が見えてくることで、より薄く(グレーっぽく)育っていってくれることでしょう。
このように、余すところなく注ぎ込んだアイデアを形にした「残革バッグ」を、
ぜひ日常生活で楽しんでいただきたいなと思います。
【 サイズ 】
本体開口部分:高さ:底面マチ = 400mm x 230mm x 100mm
持ち手長さ = 450mm
内ポケット横:縦 = 230mm x 150mm
*製品染めを施しているため、個体差はあります。
*天然皮革を用いていますので、摩擦、汗などにより色落ちをします。
【 販売方法 】
9月16日からの工房受注会より販売開始。
なくなり次第、販売終了。
ネットショップにて9月19日より発売開始。
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