2021年2月より新ブログ・サイトにて更新中。本ブログは2021年2月までの記事を掲載しています。
『 2019年9月展 〜マテリアルズ〜 』
日時
9月14日(土)から9月23日(月祝)
11時から18時 *9月18日は定休日
場所
こうべくつ家
神戸市須磨区須磨浦通5−5−24
テーマはマテリアル
新作をはじめ、さまざまな素材でつくられた作品たちをお楽しみください
*駐車場はございませんので、お近くのコインパーキングをご利用ください
□異国の地・労働者階級の少年の靴、ミドルカットモデルを加え再リリース
古い町並み、石畳、そこを駆ける労働者階級の少年。ハンチング、オーバーサイズのパンツ、着古したジャケット・・・。靴のデザインコンセプトは「異国の地、労働者階級の少年の靴」。2103年にリリースされたマルコというデザインの靴に、この度ミドルカットモデルが加わり、再リリースすることとなりました。
この靴はつま先にボリュームをもたせた木型に、履き口を狭く設定した外羽根のデザインを乗せることにより、野暮ったい、けれど決して粗野でないディティールとなっているのが特徴です。踵のプルタブは長く設定されていて、履き込んでいけば垂れ下がり歪み、使い古した雰囲気が一層増すデザインに。本体とそれとが1本のミシンステッチのみで縫われていて、まるで独立したパーツの様に見えるのも特徴の一つです。一見よくある外羽根の靴なのですが、木型やデザインの細部にまでこだわったkokochi sun3らしい靴となっています。
今回の受注会に向け、ローカット、ミドルカット合わせ、9足の足入れ用・サイズサンプルを作成し、その大半にKUDU(以下、クーズー)というレザーを使用しました。クーズーとは南アフリカに生息する鹿の様な角を持ったウシ科の動物で、野生で野山を駆け回ったり、喧嘩をしたりしてできた表皮の傷が、生き物であった証を感じさせる独特な革となっています。また裏革はとても美しい毛立ちのスエードで、その両方を楽しんでいただける贅沢な革となっています。
そんなクーズーの革端を握り、作成サンプルのオーダーシートにペンを走らせながら辿り着いたキーワードはワークスタイル。ソールにビブラム社製の#2060ソールを使用したり、ワークブーツによくある色の組み合わせ(ブラックとブラウンなど)を取り入れつつ、今までありそうでなかった新しいテイストにも挑戦しました。
kokochi sun3の靴とは「道具としてきちんと機能」し、それを「保ちながらもデザインがユニーク」であり、「履き込むにつれ、靴の表情が変化していく」様を楽しめ、「リペアを施しながら長く履いていく」ことができるもの。これらを念頭に選ばれた素材。作られた靴に、是非足を通しにいらしてください。
現代画家・伊吹拓が描く靴
非日常的日用品である美しい靴について
履物である快適さ、纏うものとしての個性。後者から靴を見たときの大切な要素の一つが「素材」。もっと靴という存在を美しい作品としての日用品に仕上げたい。個人の創作とは全く別のアプローチとして、伊吹さんと共に作り上げていく「美しい靴」を作ります。どんな色で、どんな質感で。一枚の絵画を自分のために描いてもらう様な体験を、それを身につけられる贅沢を、お楽しみください。アップチャージ80000円+税。
MUKU For Everyone.
モデファイドラストとMUKU、その可能性について
MUKUで使われている木型に、甲や横幅を薄く削ったモデファイド・ラストが新たに誕生しました。ぽってりとしたつま先のボリュームはそのままに、横幅が狭く、甲の低い華奢な足の方でもぴたりとした履き心地を得ることが可能となりました。サイズの選択肢は、なんと今までの倍。普段使い必須のMUKUをより多くの方々へ。本体:42000円+税より。
期間限定レザー・KUDU
野生の証が残るオモテ、毛立ちの美しいウラ
KUDU(クーズー)とは南アフリカに生息する鹿の様な角を持ったウシ科の動物。オモテの模様のような傷と、ウラの美しい毛立ちのスエード。そのコントラストが魅力的です。ふわりとしぬめり強く、厚みあり柔らかい。心地よく足を包み込んでくれる要素を併せ持っているクーズーレザーは、期間限定・2020年1月までオーダー可。全7色。
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