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職人ことばの「技と粋」

「職人ことば」
この本は、直接靴に関わるそれではなくて、旋盤工、鍛冶職人、大工などの「ことばと粋」が詰め込まれています。読み進むにつれ、寡黙な職人さん達のモノをつくる意気込みや智恵、考え方を靴作りに置き換えてみれば、なるほど。「つくる」事のおもしろさや奥深さを再認識させられるのでした。

そこで、この世界で8年、見習工ではないのだけれど、職人でもない。いわば「半職」の僕に、本書の言葉をかぶしてみたらこうなった。

◎裁断場にて急ぎのアッパーを断ち、ミシン工さんの所へ。無事、その日中に靴になってホッとした後に気づいた。さっき断ったアッパーの中敷きがない。ついでに断っとけばよかったな、とまた裁断場へ。性懲りもせず『空足(からあし)』をするのです。

◎就業後、明日の段取り。アッパー、底、ボール(中底)、ヒール・・・。訳分からぬ言葉、ブツブツ言いながら数時間。これを怠ると次の日、貼り場は修羅場へと換わります。『段取り八分』とはよく言ったものです。

◎「がんばれ、おい、もっとがんばれ。」トゥー・ラスターに向かって気合い注入(笑)。いつも同じ部位に不具合が出て、上手くつり込めません。機械屋を呼び、治してもらっても、次の日にはまた同じ。そんな状況を見ながら本書の「ことば」を思い出しました。『機会は上手や。くたびれへん、汗出しよらん、涙も出さへん、(そやけど)失敗を肝に銘じよらん。』 

職人ことば、粋なことば。意味を知れば知る程わくわくしてきますし、少しずつでもそこへ近づいていきたい。そんな思いを馳せながらね。

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