October 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

【organista】 kokochi 2010-11 a/w collection 〜コンセプト〜


organista】 

kokochi 2010-11 a/w collection

 

オルガニスタとはスペイン語でオルガン奏者の意味。今回は、物質的、具体的なテーマでkokochiのシューズを創ったならば・・・、といった趣旨で創作は始りました。創作といっても初まって一カ月は、頭の中でコトバの持つ意味を考察していきます。organista、スペイン語、オレンジ、チャーチ、太陽、スペイン語圏の南米諸国、初老の男、崇高、固い空気、アンビバレント・・・といった具合に。

 

テーマという言葉の種を捲き、栄養をやる。テーマという木を育んでいくわけです。色やカタチ、質感など、次第にそれらはオルガニスタという名の幹に、たくさんの枝や葉を付けていきます。そして妄想の実の収穫は、創作から一カ月。時期がずれていたり、うまく栄養が行き渡らなかったそれらは次第に枯れ落ちていきます。木々に垂れ下がった、たわわに実った果実。それらを靴に落としていきます。

 

革製の中底をカットするとき。ワニと呼ばれる道具で吊り込みをするとき。ソールの形を整えるとき。様々な工程で葛藤が繰り返されます。kokochiの靴を創るとき、世間一般のよくある靴の工程を、一度頭の中から取り払う作業が必要だからです。靴職人にとって、既存の美しい靴を作る工程を、頭の中から振り払うことは困難です。「花は美しい」という概念を取り払うのが困難なように。

 

靴という概念を取り払ったところに、新しい靴の美しさが潜んでいると思っています。その美しさが、後に通編的な美しさとして浸透したとき、それが大袈裟にいえば、新しい文化や豊かさに繋がっていくのだと思っています。そう、昨今のブロークンデニムのような。

 

パターンや、製作工程の定石を壊す。ごく当たり前のように、右にならえの製作工程では、新しくて、斬新で、美しいモノが産まれない。どっかの何かみたいだと言われたら、それはkokochiではないと思っています。「創る」ということは、苦しいことだと思っています。ですが、精神ギリギリのところまで追い詰めて、気が狂ってしまいそうなところまで行った時、新しく、美しいモノが産まれます。くつ家を存続しようだなんて、これっぽっちも思ったことはありません。それよりはむしろ、潰してしまえっていう。そんな気持ちがあるからkokochiの靴は、創造という局面で攻め続けていられるんだと思います。

 

kokochi2010-11aw、「organista」、なかなか言葉では言い表しにくいのですが、これがkokochiというハンドメイド靴の創り方です。テーマに対する答えは、あなたが感じたまま。それが答えです。十人十色、ファッションは自由です。正解はあなたです。

 

思う存分、触れてください。履いてください。




ハンドメイド靴工房こうべくつ家http://www.kutsuya-koubou.com/
にほんブログ村 ファッションブログへ



comments

   
pagetop