2021年2月より新ブログ・サイトにて更新中。本ブログは2021年2月までの記事を掲載しています。
今日のこうべくつ家は、ワークショップの日。
工房に差し込む日差しも手伝って、
ゆるく、おだやかな空気に包まれていました。
そんな中、二人の生徒さんの靴が完成。
ベージュとグリーンのコンビの内羽根は、夏っぽく素足が似合いそうだし、
奥のブラウンの短靴は、コーディネイトを選ばず、どんなときにも活躍できますね。
実はこの木型、同じカタチなんです。
創る人が変われば、見栄えが変わる。
全然違うカオになる。
十人十色、それぞれの個性が際立ってきますねー。
さて、お次は誰のどんな靴が産まれるのか、楽しみです。
ハンドメイド靴工房こうべくつ家:http://www.kutsuya-koubou.com/
こんにちは、今日は2Fショップから、森田がお届けしますー。
『ブタとおっちゃん』 山地としてる 1890円(税込)
判型:B5判ヨコ変型
128ページ/ソフトカバー/モノクロ
おっちゃんは、香川県で養豚場を営んでいる。
午前3時半、眠気覚ましのビールをひっかけたら、
ハチマキを締め、煙草を吸いながら、
フォークリフトで豚の糞の掃除に取りかかる。
1200頭にもおよぶ豚たちのほとんどの面倒を、夫婦二人でみる。
餌やりから、糞尿の処理まで、
大規模になり、機械化が進む養豚業界では、
こういった飼い方は普通ではないらしい。
ビールと煙草とハチマキ、
そして最高の笑顔のおっちゃんの横には、いつも豚たちがいる。
ページをめくるたびに、
ブーブーと唄う、豚の合唱や、
おっちゃんのだみ声(多分・・・笑)が、今にも聞こえてきそう。
おっちゃんの愛情いっぱいに育てられた豚は、とても美味しいらしい。
こういった類の業種に、慣れ親しんでいない僕は思う。
やがて殺され、人間の食肉となってしまう豚たちに、
おっちゃんは、どんな気持ちで接しているんだろう・・・。
愛情を注ぐこと、それがおっちゃんなりの供養・・・なのだろうか。
ページをめくる。
豚もおっちゃんも、奥さんも、そこにいた猿までもが笑っている様に見える。
そんなみんなの笑顔を見ていたら、
僕の描く小さな疑問など、どこかへ吹っ飛んでしまった。
そして読後、涙があふれて止まらなくなった。
職人として、
人として、
大切なモノを、この写真集から教えてもらった。
ありがとう、おっちゃん・・・。
【最後に】
微笑ましく、あたたかな写真集に出会いました。
快くお取引を快諾してくださったFOILさんに感謝!
靴作家・森田イチオシ!
本日より、2Fショップにて、絶賛発売中です。
ティッシュの用意はいいですか?
お問い合わせ、ご予約は、松尾まで(笑)
セレクトショップ・こうべくつ家/担当・松尾
078-732-7740 / mail@kutsuya-koubou.com
ハンドメイド靴工房こうべくつ家:http://www.kutsuya-koubou.com/