2021年2月より新ブログ・サイトにて更新中。本ブログは2021年2月までの記事を掲載しています。
現在こうべくつ家の靴教室には2つの受講科目があります。
一つは「じっくり時間をかけて、本格的な靴づくりを学ぶ教室」
そしてもう一つは「いちにちで作れる靴教室」
本日は後者の製作方法をご紹介させてください。
作れる靴の種類は3型(サンダル、短靴、ブーツ)
いちにちシリーズで作れる靴の種類は、サンダル、短靴、ブーツの3型。
・サンダル 13000円+税 *画像の日程は以前のものです
・短靴 15000円+税
・ブーツ 18000円+税 *画像の日程は以前のものです
サイズ展開は22cm〜28cmで1センチ刻みとなります。
お支払いは現金でお願い致します(クレジットカード使用不可)。
作り方
好みのデザイン・サイズが決まったら、革を選んでいきます。
各パーツごとに組み合わせは自由、ここでみなさん、かなり悩む 笑。
使用する革が決まったら裁断をします。
クラフト包丁で型通りにカット。
「1日シリーズ」では、ミシンではなく、手縫いで全てを縫っていきます。
ハンドステッチの色は約10色。
いろんな色を使って、靴に彩りと個性を。
この時点で革選びの段階から3時間くらいでしょうか。
教室は11時から始まりますので14時になりました。
ここで遅めの昼休憩に入ります。
1時間ほどの休憩を挟み再開。
出来上がったアッパーにミッドソールを張り合わせ・・・
菱目打ちで穴を開けたら、再び手縫い開始。
ソール周りをぐるっと1周を縫うのですが、結構根気のいる作業。
みなさん「まるで修行だ・・・」と言いながら縫っておられます。
ここが製作の山場。
縫い終わった時点で16時とか17時くらいでしょうか。
講師もちょいと手伝いながら作業は進みます。
頑張って!
そして、ミッドソールを縫い終わったらもう完成間近。
あとはクレープソールをつけて完成です。
糊を塗って・・・
乾いたら叩いてつける。
そしたらようやく完成です。
選んだデザインにより完成時間は異なりますが、
11時からはじまり、みなさん終わるのは16時から18時くらいです。
思うように作業が進まない場合は、
18時くらいまでに終われるようお手伝いさせていただきますのでご安心を。
約200とも言われる靴づくりの工程を、
1日で完成させるべく、必要最小限まで少なくした靴。
なので本格的な革靴とは言い難いですが、
それでもちゃんと履けてしまいます。
木型を使用しないので、最初はくたっとしていますが、
履いて馴染むと足なりになって、立体感が増してきます。
たくさん履いて、
お手入れしながら、革の経年変化を楽しんでください。
まとめ
「じっくり作る靴教室」で1足を作り終えるまで、通いながら、約30〜40時間かかります。
「通うほど時間ないよ」とか、
「須磨まで遠くて通えない」とか、
「じっくり作る前に大まかな靴づくりの流れを知っておきたい」とか。
そんな方は是非ご参加ください。
日程は教室開催日からお選びいただけます。
日程詳細、ご予約はこちら:http://www.kutsuya-koubou.com/index.html#workshop
よろしくお願いしますー
こうべくつ家
所在地:神戸市須磨区須磨浦通5−5−24
お問い合わせ:mail@kutsuya-koubou.com / 078-732-7740
ウェブサイト:http://www.kutsuya-koubou.com
オンラインショップ:http://kokochi333.fashionstore.jp/
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/kutsuya.koubou/
『 kokochi sun3 / Brooklyn 』78000yen~
シンプルなサイドゴアブーツが、今なかなか人気です。
画像のそれはアッパーにハンコックという革を使用しました。
毛足の長いキップスエードをオイルやワックスで寝かし、
プレスをかけた革は、まるでスムースレザーのように艶を持ちます。
ですが履き込み擦れた場所は、徐々にスエードに戻って行きます。
スムースの質感とスエードの起毛した質感のあいまった様は、
靴により立体感をもたらし、美しいです。
毛羽立った部分を元の状態に戻したければ、
スムースレザー用のクリームを塗れば毛は寝てくれます。
かかとのタブも黒。
ですがここはスロウという、少し変わった素材を使用。
ローゲージのニットのような風合いに仕上げた革です。
ひとえに黒といっても、様々な素材の組み合わせや、
色味の微妙な変化(赤みがかった黒など)で、靴の表情が変わります。
いいですね、黒。
最近、その美しさにはまっています。
オーナーさま、
リペアがてら、履き込んだ靴を見せにきてください。
オーダーありがとうございました。
ちなみにこちらはホースレザーで作られた Brooklyn 。
今回仕入れたロットはオイリーで、どの色もなかなか良いです。
ホースレザーでオーダーするなら今かもしれませんよー!
イベントスケジュール
1月7日(土)〜1月15日(日) 『 kokochiよい靴音 vol.4 』 @ BLUE NEON
1月25日(水)〜1月29日(日) 『 路地裏の靴作家 SP(仮) 』@ 神楽坂インタレスト・東京
2月11日(土)〜2月28日(火) 『 初めまして北九州! (仮)』@ sanbi・福岡県北九州市
3月27日(月)〜4月1日(土) 『 2回目の受注会(仮) 』 @ ブティックプチ・兵庫県川西市
4月8日(土)〜4月16日(日) 『 路地裏の靴作家vol.10 』 @ 神楽坂インタレスト・東京都新宿区
4月29日(土)〜5月14日(日) 『 周年祭・11歳 』 @ こうべくつ家・兵庫県神戸市
5月17日(水)〜5月22日(月) 『 日本のものあわせ 』 @ 札幌大丸
5月27日(土)〜5月28日(日) 『 クラフトフェアまつもと 』 @ あがたの森公園・長野県松本市
*ベントは仮確定であり、日程等予告なく変更する場合があります。
こうべくつ家
所在地:神戸市須磨区須磨浦通5−5−24
お問い合わせ:mail@kutsuya-koubou.com / 078-732-7740
ウェブサイト:http://www.kutsuya-koubou.com
オンラインショップ:http://kokochi333.fashionstore.jp/
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/kutsuya.koubou/
『 kokochi sun3 / kaza-ana 』
デザインのコンセプトは「靴が靴と呼ばれる前のそれ」
一枚革で仕立てられたアッパー。
そのつま先のドレープが特徴的です。
真っ白なスエードに、柿渋とオイルで加工。
なんとも言えないムラ感に仕上がりました。
経年変化にも期待です。
ソールはオーナーさんのご希望でターコイズブルーに。
アッパーの燻んだ色味に映える、とてもよい配色となりました。
アッパー素材の白い革はポルティラと呼ばれる革。
訳あってしばらく使っていなかったのですが、
新しい色も加えながら、そろそろラインナップに加えて行こうかと思っています。
その辺りもご期待ください。
イベントスケジュール
1月7日(土)〜1月15日(日) 『 kokochiよい靴音 vol.4 』 @ BLUE NEON
1月25日(水)〜1月29日(日) 『 路地裏の靴作家 SP(仮) 』@ 神楽坂インタレスト・東京
2月11日(土)〜2月28日(火) 『 初めまして北九州! (仮)』@ sanbi・福岡県北九州市
3月27日(月)〜4月1日(土) 『 新作受注会 』 @ ブティックプチ・兵庫県川西市
4月29日(土)〜5月14日(日) 『 周年祭・11歳 』 @ こうべくつ家・兵庫県神戸市
5月17日(水)〜5月22日(月) 『 日本のものあわせ 』 @ 札幌大丸
5月27日(土)〜5月28日(日) 『 クラフトフェアまつもと 』 @ あがたの森公園・長野県松本市
*ベントは仮確定であり、日程等予告なく変更する場合があります。
こうべくつ家
所在地:神戸市須磨区須磨浦通5−5−24
お問い合わせ:mail@kutsuya-koubou.com / 078-732-7740
ウェブサイト:http://www.kutsuya-koubou.com
オンラインショップ:http://kokochi333.fashionstore.jp/
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kokochi sun3 のラインナップの中に「Tramp」という名前の靴があります。
日本語に訳すと放浪者という意味になっていて、
ジャックケルアックあたりのビートニクカルチャーを意識して作った靴です。
ケルアックの著書「路上」は、主人公のサルがアメリカ大陸をヒッチハイクで横断するお話。
その時に履いていたとしたらかっこいいだろうなーと思って作った靴。
そんなタフな状況に耐えうる靴ならと、
ソールはとても堅牢な作りとなっています。
ソールは3層構造。
左上:アッパーに一番近い部分で、ソールの周りには細革(ピース)が巻かれ、よりボリュームのあるように見せています。
右:メインソールで、ソールの中では唯一踵から爪先まで繋がっているパーツ。
左下:地面に当たるソール。
こんな感じで合わさります。
細革を巻いた部分には、靴に力強さと無骨さを表現するために釘を打ちつけます。
履き込むと釘が錆びてきて、ヴィンテージ感が出てきます。
最初のソールをつけたところ。
まだ踵側にソールがついてません。
メインソールをつけました。
そしたらマッケイ(底縫い)をかける溝を掘ります。
メインソールが縫い終わったら、次は一番下のソールを貼ります。
画像は糊を塗ったところ。
ここまでくると随分ごついソールになってきます。
蹄鉄型のヒールを積み上げていきます。
そして完成したのがこちら。
『 kokochi sun3 / Tramp Hi 』79000yen~
踵から爪先にかけての、鮮やかな赤のソールが一際目を引きます。
ソールが3層構造だから、こんなのもできるんです。
アッパーに同色の革を絶妙にあしらい、バエランスよく出来上がりました。
こちらはホースレザーのワインをアッパーに使用しています。
同じ革ながら、パーツごとに皺の入り方が違うのにお気づきでしょうか。
この辺りもオーダー靴ならではですね。
ソールはマットキャメルといって、
革本来の色味のまま、加工をせずに靴にした後にタンニン(植物の渋)で染め上げて完成させます。
そうすることで、
経年変化によりソールは焼け、飴色に変化をしてくれます。
左:出来上がりたて
右:同じ仕様で約2年経ったソール
さらにこの靴のオーダーは凝っています。
ヒールの上から3層目、なんだか微妙に色味が違うと思いませんか?
実は3層目だけ色を塗ってあるヒールを使用しています。
何故かって?
それは、
履き込んでいって時間が経って、ヒールが濃い色になったとしても、
着色している3層目だけはそのままの色になるから。
そう、
「元のソールの色ってこんなんだったんだー」って思い返せるように。
オーナーさんとの話し合いの結果、なかなかのアイデアが生まれました。
さいごに
デザインのコンセプトは「人生を駆け抜けるための靴」。
この靴が産声をあげた当初、奔放に駆け回るサルに自信をかぶせていたんじゃないかって思うんです。
で、あれから数年経って、
今度はまた違った目線から「人生を駆け抜けるための靴」を作っていたりして。
ってのが面白いなーと感じながら作っていました。
いい靴ですよコヤツ ^^
イベントスケジュール
1月7日(土)〜1月15日(日) 『 kokochiよい靴音 vol.4 』 @ BLUE NEON
1月25日(水)〜1月29日(日) 『 路地裏の靴作家 SP(仮) 』@ 神楽坂インタレスト・東京
2月11日(土)〜2月28日(火) 『 初めまして北九州! (仮)』@ sanbi・福岡県北九州市
3月4日(土)〜3月20日(月・祝) 『 新作受注会 』@ こうべくつ家・兵庫県神戸市
3月27日(月)〜4月1日(土) 『 新作受注会 』 @ ブティックプチ・兵庫県川西市
4月29日(土)〜5月14日(日) 『 周年祭・11歳 』 @ こうべくつ家・兵庫県神戸市
5月17日(水)〜5月22日(月) 『 日本のものあわせ 』 @ 札幌大丸
*ベントは仮確定であり、日程等予告なく変更する場合があります。
こうべくつ家
所在地:神戸市須磨区須磨浦通5−5−24
お問い合わせ:mail@kutsuya-koubou.com / 078-732-7740
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オンラインショップ:http://kokochi333.fashionstore.jp/
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/kutsuya.koubou/
教室に通われて4年ばかし、
1年に1足のペースで、焦らずゆっくりと靴作りに励んでおられるAさん。
Aさんは、その日教わったことをきちんとメモに取り、
読み返しては次の1足に生かしている。
忘れるため。
忘れないため。
何のためにメモを取るのかは人それぞれだけど、
その行為自体、面倒臭くて拒否してしまう僕(森田)にとっては、ただただ脱帽。
地道な知識と経験の積み重ねでしか成長はないのですね。
・・・と、
改めてモノ作りの何たるかを、Aさんに気付かされ、
森田、心をすぅっと正すのでした。
こうべくつ家
所在地:神戸市須磨区須磨浦通5−5−24
お問い合わせ:mail@kutsuya-koubou.com / 078-732-7740
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