2021年2月より新ブログ・サイトにて更新中。本ブログは2021年2月までの記事を掲載しています。
ゴールデンウィークに工房で行われた受注会にてオーダーいただいたサンダルの納品が終了しました。
その中で3足をピックアップしましたので、紹介させてください。
まずはブラウンのギャートル#3。
ミッドソールもアッパーも全て同じ革のブラウンと、潔い色のチョイスです。
履き込むうちに色味も深くなり、質感もソフトになってくると思います。
こちら、工房にてお渡しさせていただいたのですが、
包まれている感じ、走れそうとお言葉をいただいたのが嬉しかったです。
お次もギャートル#3。
アッパーはホースレザーのキャメルとワイン。
実はこれ、互いの色2枚を重ねて1枚としています。
ですので、ワインが見える方の裏はキャメル、キャメルが見える方の裏はワインとなっています。
あまり目立たない箇所ですが、アッパーの切り口が2層になっていて、面白いです。
そして最後はブラックのギャートル#2。
試着用のサンプルが久しく欠けていたので、オーダーいただける機会がなかなか無かったのですが、
こちらも女性には人気のデザインです。
かかとの革ヒモと、ミッドソールのハンドステッチのホワイトがアクセントとなっていて、
ブラックにして、夏らしく足元を軽く見せます。
工房受注会でオーダーいただいたサンダルの納品が終了しました。
僕は、靴(サンダル)は、ファッションアイテムである前に、体を支える大切な道具であると考えています。
ですので、皆さまからは「安定感がある」「走れそう」といったお声をいただき、とても嬉しく思っております。
納品させていただいた皆様、底がすり減ったら交換ができます。
使用している革は、長く使えるものを選定しています。
ですので、リペアを繰り返し、経年変化を楽しみながら、長くご愛用いただければと思います。
受注会中にサンダルをオーダーくださった皆様、ありがとうございました。
この夏、いろんなところへ連れて行ってあげてください。
【 イベントスケジュール 】
8月17日(土)〜8月25日(日) 『 路地裏の靴作家 vol.15 』@ 神楽坂インタレスト・東京都新宿区
9月14日(土)〜9月23日(月祝) 『 2019年9月展 〜マテリアルズ〜 』@ こうべくつ家・兵庫県神戸市
『 Muku For Everyone 』 という企画が始まります。
ぽってりとした木型を使用して作られる MUKU という靴。
横幅が広く、ひも履ではないため、足幅が狭く、
甲の薄い方には良いフィッティングが得られず、オーダーいただけないケースが多くありました。
そこで今回、本企画が立ち上がりました。
今までMUKU で使用していた木型の、甲や横幅などのサイズを調整し、
華奢な足の方々にも履いていただけるようになりました。
今はその木型に KUDU(クーズー)という革で作ったアッパーを乗せ、サンプルを製作中です。
リリースは8月の東京・神楽坂インタレストにて行われる展示受注会より。
詳細は追ってご報告いたします。
ご期待ください。
【 イベントスケジュール 】
8月17日(土)〜8月25日(日) 『 路地裏の靴作家 vol.15 』@ 神楽坂インタレスト・東京都新宿区
9月14日(土)〜9月23日(月祝) 『 2019年9月展 〜マテリアルズ〜 』@ こうべくつ家・兵庫県神戸市
kokochi sqir(ココチスクイル)から、ラルゴSQというデザインの靴を2足。
画像左はフランス・アノネイ社のボカルーというボックスカーフを使用したもの。
ウェルトをぐるっと1周縫い付けた、ハンドソーンダブルという製法で、ソールが1枚のシングルソール。
画像右は、イアンと名付けられた、オーバーキップのスクイル・オリジナルレザーのブラウンを使用したもの。
こちらも製法はハンドソーン・ダブルですが、ソールがシングルソール+ダイナイトソールのダブルソールとなっています。
さらにお客様のお好みで、張り出したソールのコバを通常よりも出し気味にしていますので、左のブラックに比べると、堅牢な雰囲気になっています。
またハトメ(シューホールの穴の金具)の有無もあり、左の黒い靴はビジネス・トラッドよりの雰囲気に、右はそれよりもカジュアルな印象を受けます。
このようにデザインが同じでも、ソールや、その他こまごまとした使用の変更で、雰囲気が大きく異なるのがオーダーシューズの面白いところでもあります。
近くは8月半ばに東京・神楽坂インタレストにて、9月半ばに神戸の工房にてオーダー会が実施されます。
お好みの、こだわり抜いた逸品を、是非オーダーしにいらしてください。
【 イベントスケジュール 】
8月17日(土)〜8月25日(日) 『 路地裏の靴作家 vol.15 』@ 神楽坂インタレスト・東京都新宿区
9月14日(土)〜9月23日(月祝) 『 2019年9月展 〜マテリアルズ〜 』@ こうべくつ家・兵庫県神戸市
しばらく続いていたバタバタも少しひと段落し、今週は比較的ゆっくりとさせていただいています。
ゆったりとした空気が漂う工房で、試着用サンプルで欠品していた靴を製作。
デザインは「 marco(マルコ) 」。
そして使用したのは KUDU(クーズー)という、8月から新しくラインナップに加わる革です。
クーズーとは、アフリカに生息する鹿のような角を持ったウシ科の動物。
表皮は喧嘩をしたり、ブッシュを走り回ったりでついた傷でいっぱいで、それがとても魅力的です。
また、それとは裏腹に裏のスエード面が、とても美しいのです。
なめしは、Charles.F.Stead社。
言わずと知れたイギリスの老舗タンナーです。
この革を使ってザンパノとか作ると、かっこいいんだろうなと妄想しつつ。
ひとまずは、クーズーを使ってできるマルコを、楽しみにしておいてください。
*クーズーについては追って詳しく記事にします。
【 イベントスケジュール 】
8月17日(土)〜8月25日(日) 『 路地裏の靴作家 vol.15 』@ 神楽坂インタレスト・東京都新宿区
9月14日(土)〜9月23日(月祝) 『 2019年9月展 〜マテリアルズ〜 』@ こうべくつ家・兵庫県神戸市
革を切って、組み立てて、ミッドソールと貼り合わせたら、ひたすら縫う。
皆が口々に「修行か」と言っておられるくらい、ひたすらぬうのです 笑。
その後、アウトソールとヒールをノリで圧着し完成。
12時から始まって、途中休憩を挟み、17時ころ完成しました。
実はこのブーツ、奥様のために作ったものだそう。
「お誕生日のプレゼントですか」と聞いてみると、なんの日でもなく。
奥様、愛されておりますね。
完成おめでとうございます。
たくさん履いていただけますよう!
「 いちにちでつくる革靴の教室 」
、
『 kokochi sun3 / CRAZY DUCK 』
ノルベジェーゼ製法、ダブルレザーソール、ラバーハーフソールのクレイジーダック。
もともとは、マッケイ製法であることを前提に、デザインされた靴なのですが、
昨年から、ソールカスタマイズができるようになり、このようなクレイジーダックもできるようになりました。
アッパーに使用されていいる素材は、トーマスという革のブラウン。
姫路のタンナーとともに作り上げた、オリジナルレザーです。
染め色の発色が良くなるよう、ヌバック(表革をけば立たせたもの)の状態で染色。
その後プレスをかけ、革を収縮させて艶を出します。
履き込むにつれ、擦れて毛が立ってくるので、
そのままで履き続けると、使い込んだワークブーツのように、グズっとした感じに。
また、同色のクリームで手入れをしていくと、立ってきた毛足を寝かすことができるので、
端正な雰囲気のまま、履いていただけると思います。
履き手によって、経年変化の仕方が変わる革。
他に、ブラック、ネイビー、キャメル、ターコイズでご用意しています。
様々な組み合わせでのオーダーをご検討ください。
シューレースをブラウンに付け替えたところです。
季節によって紐の色を変えてみるのも、雰囲気をが変わって良いかもしれません。
トーマス・ブラウンをアッパーに持つ、ノルベジェーゼ製法のクレイジーダック。
こちらは、高知・ブルーネオンで1月に行われたイベントにて、オーダーいただいた靴となります。
オーナー様、大変お待たせいたしました。
たくさん履いてください。
そしてリペアの際はお気軽にお申し付けください。
来年1月も、ぜひお会いいたしましょう。
ありがとうございました!
【 イベントスケジュール 】
9月14日(土)〜9月23日(月祝) 『 2019年9月展 〜マテリアルズ〜 』@ こうべくつ家・兵庫県神戸市
焦らず、じっくり・・・
ゆっくりでいいから、丁寧に・・・
これを心がけると、靴の表情は凛としてきます。
生徒のみなさん、6月、7月も、いい顔の靴を作ってまいりましょう。
靴教室、7月のスケジュールをアップいたしました。
以下フォームからご予約ください。
新規生徒、いちにちで作れる教室も随時募集中です。
詳細はこちらより。
よろしくお願いいたします。