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延々と吊り込み 其の1

2006年12月23日(土)

昨夜、帰宅後に仕込んでおいた上の画像。大きめに断った中底とラストを、ちゃりんこのタイヤのチューブでグルグル巻きにしてクセを付ける。
実はラストの底面は平らではない訳で、なるほど、この作業を施す事で履き心地にも影響してくるのですねとマシンメイドの靴の中底(ボール)と比較しながら、勝手に解釈しているボク(笑)。

チューブほどき昼過ぎより作業開始。クセの付いた大きめの中底をラストなりに切り回し、その後、吊り込み。


アッパーと中底を、釘を使い吊り込む。それに平行しながらハンマーでアッパーをラストに馴染ませていく。いやはや不思議なもので、叩けば叩くほど、革はラストなりに馴染んでいくのだなといつもながら感嘆。

叩くというよりコスル?こっちの方が表現としては、ぽいかなぁ・・・。

「ワシこの辺で落としてくれ」と革の居着きたがっている場所へハンマーとわにでホストしながらの作業。キーワードは対角線と言う事で。

夕刻まで。

道具一式カバンに詰めて


2006年12月22日(金)
午前中、M商店にて底材一式断ってもらう。
本底の厚さや材質、また出来上がった時の総重量に対する積み上げヒールの比重など、日を追うごとに試してみたい事はつのる。すれば必然的に、材料にもこだわりが出てくる訳で、今回はかなりの無理をきいてもらいました。

ホンマにありがとうございます。感謝です。

と、昼前より塾へ。
今日も師と二人。互いにハードスケジュールな師走を象徴するかのように、作業や戯れ言の合間にあくびを繰り返す(苦笑)。ふゎぁ〜ふゎぁ〜とこだまする閑散たる教室にてコバさんのくつのアッパー断ちつつ塾終了。

道具一式、カバンに詰めよたつきながらバイト。
帰途、ちゃりんこにて白目。信号機、赤のテンメツ。乱暴なタクシーの運転手にOB宣告。ふゎぁ〜ふゎぁ〜と疑いもなくスイマ・・・。

イダイナ師


2006年12月21日(木)
朝から塾。今日明日と皆、他の場所での授業。途中入塾のボクは別行動で、広い教室で自習。朝から師と二人。

「今日は何すんねん」
「いやアッパーをね、こしらえよかとおもてね〜」
「お〜、やれ。ほでからやな・・・」
と漉き機の前、師と語らう傍らにて作業をする。

靴について、生活について、はたまた人生について。思った事や感じた事をあからさまにぶつけていく僕。しゃべりは上手い方ではない。そんな口べたなひよっこがとんでもない所へ放ったボール、それを師はいとも容易く受け、しっかりと胸元へ投げ返してくれる。これ、疑いもなくストライク。強烈なミットの音(笑)。

僕のフィルターを通せば師はハダカンボな人。嘘がなく、偽りもない。ひよっこが屈託なく身を委ねれる人。そんな人と戯れ合う至福の本日、塾終了。

「稽古は裏切らへんのやで、技と一緒に人生も学ぶのやで」
入塾時の師のことばを思い出しながら、帰途、電車に揺られている。
明日はどんな話したろ、と夕刻よりバイト。


紙型


2006年12月20日(水)
晴れなのに寒い、この季節は苦手。いつの日か冬のない土地へ逃げタロと朝から塾にて紙型の授業。ラストから紙型起こし、平面をいかに効率よく立体に添わしていくか。その為に、紙型にどう細工していくかを学ぶ。

「なぜ?なぜ?」と今日は執拗に問うている。その最中、アンテナ張り巡らし師のことばの隅々まで拾い集め整頓していく。すれば「なぜ?」の答えがうすぼんやりと見えてくる。新しきノウハウを摘み、収穫の本日終了。

「くつとは、芸術である前に履物である。」
帰宅後、それ、痛切に感じながら先日完成したド○エモンを眺めている(画像)。まだ、詰め込むべき隙間は多くある気がする。ぼうずの葛藤の日々は続く。

製靴塾の冬休み


2006年12月19日(火)
西成製靴塾、12月27日から翌年1月8日までは冬休み。
休み中の課題、なにしたろと考えながら数週間。あれま、気がつけばそれ、目前に迫っておる事を知る小生。あは、ヤバいデスやんと通塾途中、寝ぼけた脳をしぼぉる、しぼぉる。という事で、冬休みの課題は、黒のしぼのある革でド○エモンの吊り込み及び底回り作業をやることに決定しました、ハイ。

よって朝から塾、ド○エモンの紙型修正し、革断ち、ミシン。
最中、「あら、アッパーの裏面も魅力的ヤノネン」と裁断時にふと気付き、どこかのパーツに施したろとしばし悩んでおったので完成にまで至らず、まぁまぁ、焦らず本日はここまでやりました(画像参照)。
あのラストで、このアッパー。作ってる本人もどうなるのか全く想像できません・・・(苦笑)
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切れ味とリズム


2006年12月18日(月)
ミャ〜と愛おしげに鳴く完成したるド○エモンを膝元に抱え、おぉヨシヨシなどと美酒に酔いしれながらじゃれておったのは昨夜、夜半過ぎのこと。故に早朝から通勤ダッシュのペダル空回り、「あ〜らこれだから酒飲みはヤヨネ」と自ら慈悲垂れつつ塾。

サンダル、中底切り回しザグリいれ吊り込み。
底周りの作業をするときには、ほぼ全行程で包丁を使う。こいつの切れ味が悪いとその日の上がりは散々たるものになってしまう。

切れないから力を入れる。力を入れるが故、突拍子もない所に深溝を作ってしまい、それを修正すべくまた力を加え・・・と、出口なき袋小路を彷徨う。切れない包丁を使って作業した数時間、それが後に尾を引きイメージとは相違した底周りの靴になってしまう(例外もまたあるのですがね)。落胆。

しかし、よく研がれた包丁を使うと思いのほか力はいらない。
そこから生まれたるは恍惚感にも似た自らのリズムと集中力。手許から紡ぎだされる子気味よい音、なだらかな線。それらと供に過ぎるなんとも心地よい時間。いやはや至福。

嗚呼、そんな時を渇望しつつ延々と包丁研ぐ本日。
確実にマダヨウテマスネェェェ・・・と自らにハードリカー禁止令発令シマシタ(苦笑)。

概念からの逸脱

2006.12.17-1
2006年12月17日(日)
早朝、ごく自然に落ちて来た

すとん

ソールトニックで仕上げ、作業を終えたはずの底回り
それにまたロウを擦り込む
いつもとは違う、執拗以上に塗り固める
拭わずそのまま

靴クリームで汚し、ねじったブーツ用革紐を結わえる
チョウチョ結びのヒゲは方々へ向いている

踏みつける
そしてトゥを反らす

革靴とは伝統的で優美、そんな概念が邪魔をしていたのかもしれない
だから尚更、真っ白にして紡いでみたらこうなった

これ、中古か?
それ、キレイか?
皆はそう問うかも知れない

ならば僕はこう答えよう
歪んでいるのはオカシイデスカ?
奇麗じゃなければダメナノデスカ?

誰も通らない道を歩く
何故か無性にワクワクする

これがkokochiという靴なのかもしれない
今はそんな気がしている(苦笑)

粋な人々

2006年12月16日(土)
夕刻前「さっきまでドエライ事になっとったのヤデ、何でもっと早よ来んかったねんアホ」と、粋なことばで御出迎えされ(苦笑)長田MK社にてミシン、漉き、その他の作業。

ミシン作業にて「コレ、ドイウコト?」とヒヨッコが問えば、「そやからやな、オマエよう見とけよ」と職人さん。手元から紡ぎだされるそれは疑いもなく技。職人としてのキャリアをふつふつと感じる。まるで手品のよう、みるみるうちに平面は立体となっていく。余りの早業に僕、「もうちょい、ゆっくりやってや〜」と返せば、どこからともなく飛んでくるはハセさんの声。「そやからワシ、コイツが西成行く前によう教育しとけ言うたやろ、ホンマ恥ずかしいわ、こんなん出してもて」やて・・・。
「アホ〜、こんなんいうなやっ、こんなんって!」と臨戦態勢をとるも束の間、すかさず「ヤカマシイワイ!」と相手の一喝にてひよっこのボク、戦わずして負けまして候。
いつの日かコケコッコーと鳴いてやると意に決し、今日はこの辺にしといたろと、ピヨピヨと負けひよっこの遠吠えをかます本日(苦笑)。

いやはや、端からみればケンカごしにもみえるこの光景は日常茶飯事。
エエな〜、オモロイなぁ、人が裸でぶつかり合うって等と心中高ぶる恍惚感にひたる我が傍らで、ア○ちゃん、ド○エモン履いてました(笑)。

多くの人に支えてもらっている僕、ホンマに幸せ者です。ありがとう。

ロウ、ステタレバ・・・

2006.12.15
2006年12月15日(金)
思い立ったが吉日。これ僕のモットーと、アフターダークの夢中にて自らが導きだした底回り、はたまたサンダルのデザインを形にすべく、朝から材料調達の為、方々へ出向く。収穫物、革紐数色にソールトニック、さらにサドルソープにマスキングテープ等々。イマジン張り巡らせながら、いろいろと吟味。購入後、昼前に塾へ。早速作業開始。

ド○エモン、唯一満足できなかったロウにて艶の出た底回りをキヤスリで削り落とす。そこに、塾に常備されたソールトニックと、本日購入したそれを塗布。
結果、完璧なる理想の底回りにはならぬも、まずまずの満足度65パーセントといったところか。後の35パーセントは、おそらく底材の問題と、ヤスリ掛けの程度やろと推測。次回までにソレ、また実験のヒビ・オア・ムチュウを繰り返すのデス。

画像の奥はロウを施したヒール、手前はソールトニックを塗布したヒール。ダーティーな風合いに仕上げたかったので、今回はキヤスリまでにとどめました(後のガラス、サンドペーパー掛けは省く)。

机上の空論

2006.12.14
2006年12月14日(木)
朝から塾、今日も雨。サンダル作成の作業を開始。ラストはコレ、製法はコレともう粗方決まっておりまして、少々困惑の面持ちのボク。

マイ・フェイバリットなサンダルのトゥはラウンド。しかし手渡されたラストはスクエア。底付けがセメントなら丸いトゥの中底を無理矢理つくるのだが、それをしてしまうと伏せ縫い時にドエライ事になるので自粛。
自粛とはハハ、ボクも大人になりましたねぇ、などと意うてる暇もなく、「ドナイシタロ・・・。」と塾内のあらゆる資料を我が机上に持ち寄り、眺める事延々。

きょうそれだけでおわってもうた・・・あは。
今からネタ集めにネット上を徘徊しますワイとモン。
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