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イダイナ師


2006年12月21日(木)
朝から塾。今日明日と皆、他の場所での授業。途中入塾のボクは別行動で、広い教室で自習。朝から師と二人。

「今日は何すんねん」
「いやアッパーをね、こしらえよかとおもてね〜」
「お〜、やれ。ほでからやな・・・」
と漉き機の前、師と語らう傍らにて作業をする。

靴について、生活について、はたまた人生について。思った事や感じた事をあからさまにぶつけていく僕。しゃべりは上手い方ではない。そんな口べたなひよっこがとんでもない所へ放ったボール、それを師はいとも容易く受け、しっかりと胸元へ投げ返してくれる。これ、疑いもなくストライク。強烈なミットの音(笑)。

僕のフィルターを通せば師はハダカンボな人。嘘がなく、偽りもない。ひよっこが屈託なく身を委ねれる人。そんな人と戯れ合う至福の本日、塾終了。

「稽古は裏切らへんのやで、技と一緒に人生も学ぶのやで」
入塾時の師のことばを思い出しながら、帰途、電車に揺られている。
明日はどんな話したろ、と夕刻よりバイト。


紙型


2006年12月20日(水)
晴れなのに寒い、この季節は苦手。いつの日か冬のない土地へ逃げタロと朝から塾にて紙型の授業。ラストから紙型起こし、平面をいかに効率よく立体に添わしていくか。その為に、紙型にどう細工していくかを学ぶ。

「なぜ?なぜ?」と今日は執拗に問うている。その最中、アンテナ張り巡らし師のことばの隅々まで拾い集め整頓していく。すれば「なぜ?」の答えがうすぼんやりと見えてくる。新しきノウハウを摘み、収穫の本日終了。

「くつとは、芸術である前に履物である。」
帰宅後、それ、痛切に感じながら先日完成したド○エモンを眺めている(画像)。まだ、詰め込むべき隙間は多くある気がする。ぼうずの葛藤の日々は続く。

製靴塾の冬休み


2006年12月19日(火)
西成製靴塾、12月27日から翌年1月8日までは冬休み。
休み中の課題、なにしたろと考えながら数週間。あれま、気がつけばそれ、目前に迫っておる事を知る小生。あは、ヤバいデスやんと通塾途中、寝ぼけた脳をしぼぉる、しぼぉる。という事で、冬休みの課題は、黒のしぼのある革でド○エモンの吊り込み及び底回り作業をやることに決定しました、ハイ。

よって朝から塾、ド○エモンの紙型修正し、革断ち、ミシン。
最中、「あら、アッパーの裏面も魅力的ヤノネン」と裁断時にふと気付き、どこかのパーツに施したろとしばし悩んでおったので完成にまで至らず、まぁまぁ、焦らず本日はここまでやりました(画像参照)。
あのラストで、このアッパー。作ってる本人もどうなるのか全く想像できません・・・(苦笑)
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切れ味とリズム


2006年12月18日(月)
ミャ〜と愛おしげに鳴く完成したるド○エモンを膝元に抱え、おぉヨシヨシなどと美酒に酔いしれながらじゃれておったのは昨夜、夜半過ぎのこと。故に早朝から通勤ダッシュのペダル空回り、「あ〜らこれだから酒飲みはヤヨネ」と自ら慈悲垂れつつ塾。

サンダル、中底切り回しザグリいれ吊り込み。
底周りの作業をするときには、ほぼ全行程で包丁を使う。こいつの切れ味が悪いとその日の上がりは散々たるものになってしまう。

切れないから力を入れる。力を入れるが故、突拍子もない所に深溝を作ってしまい、それを修正すべくまた力を加え・・・と、出口なき袋小路を彷徨う。切れない包丁を使って作業した数時間、それが後に尾を引きイメージとは相違した底周りの靴になってしまう(例外もまたあるのですがね)。落胆。

しかし、よく研がれた包丁を使うと思いのほか力はいらない。
そこから生まれたるは恍惚感にも似た自らのリズムと集中力。手許から紡ぎだされる子気味よい音、なだらかな線。それらと供に過ぎるなんとも心地よい時間。いやはや至福。

嗚呼、そんな時を渇望しつつ延々と包丁研ぐ本日。
確実にマダヨウテマスネェェェ・・・と自らにハードリカー禁止令発令シマシタ(苦笑)。

概念からの逸脱

2006.12.17-1
2006年12月17日(日)
早朝、ごく自然に落ちて来た

すとん

ソールトニックで仕上げ、作業を終えたはずの底回り
それにまたロウを擦り込む
いつもとは違う、執拗以上に塗り固める
拭わずそのまま

靴クリームで汚し、ねじったブーツ用革紐を結わえる
チョウチョ結びのヒゲは方々へ向いている

踏みつける
そしてトゥを反らす

革靴とは伝統的で優美、そんな概念が邪魔をしていたのかもしれない
だから尚更、真っ白にして紡いでみたらこうなった

これ、中古か?
それ、キレイか?
皆はそう問うかも知れない

ならば僕はこう答えよう
歪んでいるのはオカシイデスカ?
奇麗じゃなければダメナノデスカ?

誰も通らない道を歩く
何故か無性にワクワクする

これがkokochiという靴なのかもしれない
今はそんな気がしている(苦笑)

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