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こんな日もあるよな・・・

2006.11.27
2006年11月27日(月)
塾、朝からラストに皮を貼り、削る。
脳内の鮮明なイメージは、瞬発的な判断力と、スムーズな作業を生む。僕の場合、創るときには絶対的に必要なそれ、本日はカケラすら姿見せず、終日、散々たる有様。すなわちイメージはカラっぽ。

いつも何となく紡いでいる時にでも、瞬間的に来る感じは、幾度となくあるのですがネエ、今日は降りて来マセンネェ、と、うなだれながらシェイクするはナウ、言いながらロングノーズ。散々たる原因、模索すれども、解けぬ謎にて、さすればこれ、散々、午後のてーきあつ言う事で・・・

「ア〜、今日はもうこの辺で許しといてください〜」と、なんとも曖昧なイメージのまま、床にて。

ま、こんな日もあるよな…(苦笑)。

靴と乱気流にてへべれけ・・・

2006.11.26
2006年11月26日(日)
「離陸してから着陸するまでを一足が出来上がるまでの行程としてやな・・・。」
昨夜のトゥーラスタマンとの酒の席、学なし二人は、靴つくりを事もあろうに飛行機のフライトに例えたものだから話は収まらない。

「オレは毎日、600便くらいのフライトを無事終らすのやぞ」、とトゥーラスタマン。「それ、かなり近いとこに着地せな一日600便も無理っすやん、電車で行った方が楽なんちゃいます?」と僕。「あほ、おまえ夢無いな〜。飛んどう時に乱気流に襲われつつやな、こう、こうして・・・。」と、トゥーラスタマン、架空のハンドルさばけどもこれ、「えらいちっちゃいハンドルですね〜、飲まれてまいますよその、あれですわ・・・ほれ、あれに。」「乱気流?」「ああ、そうその乱気流とやらに。」
何故か乱気流と言うコトバに引っかかった酔どれ二人、ヴォリューム、トーンは上がりホームグラウンドの長田の酒場にて完全なるアウェー状態・・・(笑)。フライト中の我ら、乱気流のさなかであることに気付きもせずヒートアップ。しまいにはスペースシャトルまで飛び出して、大気圏に突入する陳腐さ。
「ほんっでな、そのらんきるーがなこでえだいことになってつかんねんかだゃな〜おいらそでぅいおぇぁぁぁ・・・」と何言うとるか分からんくらい酒を喰らい、帰途、すなわちおれら靴好きのヘンコやねと、乱気流、もう抜けましたねと南米にてアディオス(苦笑)。

凄まじきフライトより一夜明け、午後よりコバ周り決め、ヒールつける作業を延々。あ○チャンの靴、後は底を黒に塗って、ラバー貼って完成。来週持って行くからな〜と誰か伝えとってくださいな。

再会

2006.11.25
2006年11月25日(土)
時は8年前、4年間の靴販売員を経、靴製造に移るきっかけとなったのがこの長い長いトゥーを持つ靴。僕がデザインした靴。
当時これを、どうしてもカタチにしたかった。
革を買い、自分なりに作ってもみた。でも、自分の力ではどうすることもできなかった。デザイン画や紙型、靴とはほど遠い自作のそれを持って長田の街を走り回った。「こんなん作りたいんです!」言うてみても、靴づくりのなんたるかも知らん僕は、どこへ行けども当然のごとく門前払い。苦虫をかみつぶす日々は続く。過ぎるは時間ばかり・・・。
そんなさなか、とあるメーカーさんの社長と出会う。「おもろいやんけ」と、名も知れぬ小僧に力を貸してくれた恩人。そんな人に今日、再会した。
工場に足を踏み入れるや、少し様変わりしてはいるものの、あの時のにおいは同じ。走馬灯のように流れる記憶、感慨。「まいど〜、覚えてもろてます?」と画像のそれを取り出し、しばし沈黙の後「オォー、売れないミュージシャンやんけ!」と帰って来る。何をするにしても、まず、覚えられな意味がないのやでと、社長が僕に付けたニックネームが「売れないミュージシャン」。こんなときにこれ、役に立つのですねと、今日の自身の経過報告などをしつつ、身のある話をいろいろと数時間。
僕はこの人に会うたびに思う。とにかくスケールが違う。器がとてつもなく大きく、思考はウィットに富んでいる。それは8年前と同じ。社長、デカイなぁと、ヒヨッコは更に靴への意を固めるのです。

Shoes Has Been Drinking(Not Me)

2006.11.24
2006年11月24日(金)
昨日、自宅にて行った底周りの作業を振り返りながら、ウムムと目先と角度をかえながら、夢中のシャドーボクシングの如きイマジンを超え本日も朝から塾。
その甲斐あってか、曖昧な箇所はまだまだあるものの、昨日とはまるで別人のように手先が脳とリンクしているのですからして、手先に追いつけなかった脳は「のォ〜」と驚いておりました。いやはや陳腐デスナ、コレ・・・。
進歩したるはウェルトの縫い目のピッチ、はたまたそれにおける作業時間、ダシ針の出所など、比べ物にならんくらいにスイスイと上手い具合に進んで行きますねぇ。よって正午前後、イメージすること、ホンマに大切やなぁと毛穴よりドーパミン放ちました、ハイ。
しかしながらそれもつかの間の感嘆。以前の行程にて施した中底加工の切り回し加減や、掬い縫い時のウェルトと本体の接地面のバラツキに少々、どころか、かなりな不具合。あれま、この時点になってそれが見えてくるのですねぇ、と、感心しながらも、これ、長田でとてつもなく世話になった貼工さんへ「ありがとうのくつ」の予定なのですがと・・・。
「どないしましょ」と誰に問うでもなく悔しいかな、これが今の現状。僕の出来る限りの技。朝より打って変わり、軽く落胆の午後、明日にでも経過報告しに行こうと少々ビビりながら塾終了。

バイト終了後、トムウェイツよろしく、「Shoes Has Been Drinking(Not Me)」とビールの缶で欄干などを打ち鳴らしながら、酔いどれ靴に身を任せる。くつ、左右に揺らしながら「ア○ちゃんのくつ、こんなんなってもた〜。リベンジ願いたく候」とリハーサル、夜更け前。

テキサスあたりのフリーウェイ

2006.11.23
2006年11月23日(木)
昼過ぎより作業開始、さぁ、やったるでと意気揚々。ダシ針と毛針を使い、貼付けられたウェルトと本底を一穴一穴ていねいに縫い付けていくのであるが、これ、如何せんグッドイヤー初挑戦の小生、ダシ針にて穴、なかなか開かず、やっとでた底面のそれはまさに素っ頓狂な場所にて、吹いたるは驚愕の嵐ひゅーひゅーと。更にウェルト上の糸目はピッチ定まらず「なんでやねんっ」とツッコミいれもって三段落ちが故チープなオレ・・・。縫うて行くウェルト上の糸目、坊主が猛スピードで突っ走ったとて15分にわずか5、6目。どこまで続くねんと、最果ての地まで遥か彼方。すなわちテキサスあたりのフリーウェイ・・・。と、こうべをたれながら片足すら完成せぬ事、悶々たる5時間程。明日も砂埃まき散らし、フリーウェイをひた走るのですと、夕刻よりバイト匆々。
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