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静かなる融解


2007年1月11日(木)
朝から塾。本日は原始人サンダル(?)のからげと、コバさんの靴のヒール積み上げ作業の2本立て。底に塗った糊を乾かしている間にチャンを作り、その後ヒールの積み上げ、そしてそれを切り回し整えていく。次の行程、次の行程を意識しながら常に神経を尖らせる。

僕はいつもこう思いながら稽古と向かいあう。
もしこれが生業になった時、もしくは生業であるならば・・・

稽古を本番だと仮定し作業していくと自ずから肩に力が入ってくる事に気付く。神経のピンと張りつめてくるそれは、疑いもなく自らの技に対する自身のなさであり、また、小さなココロのせいでもあると僕は思っている。

思うように行かない日々や、終塾後のバイトの為に居残りができないもどかしさ。そして疲労やストレス・・・。悶々と紡ぎだしたる毎日。入塾から3ヶ月余り。先走る気持ち。そんな最中、今までのそれは無駄ではなかったと思える瞬間が随所に現れた本日。つかむは確かなる手応え。

曇天の日々、雲間からはうっすらとだが光が差してきている。
凍てついた大地の静かなる融解がはじまりだしたよと床にて。

剥き出しのブルース


2007年1月10日(水)
塾、朝から直角猫背のぼく。長田にて染み付いた「いてまえ魂(?)」が机上で強引に行程を省いていき、紙型の授業でイエローカード。モイチマイデタイジョウデスヨと悶々と、なにやってまんねんと、自らを制御できぬ本日。きっと寒さに脳、ヤラレテマンネンなどと内羽根やる。

そんな最中、心地よい履物にする為に、重ね合わさったアッパーやライニングをどのように逃がしていくかを学ぶ。履物としての既成の中、イマジンを紡いでいく事の難しさや、その奥深さに感嘆、ワクワクしている自分がいる。それ、執拗に聞くボウズに師、足の模型取り出し「ここのホネがよ〜♪」と疑いもなくブルース。すなわち剥き出しのそれを眺めながら塾終了。

遠くの方から塾生、パイ言うてますけど、パイってπデスカ・・・?と猫背、直角どころか、折れそうになりながら夕刻よりバイト(苦笑)。

まろんと現実の狭間


2007年1月9日(火)
朝から塾。まろんではないしぼぉんが完成。想い描いたるそれとは全然違う場所に着地してもた。ナンデ?ナンデ?と完成後ずっと問いながら、なんかやりきれんのです。

今まで作った中では一番奇麗なのよ、疑いもなく。底周りは均等も取れておるし、デコボコもしてない。吊り込みだって縫製だって・・・ねぇ。「うふ、きれいでしょ?」などと冗談こいている場合ではなく、上がったそれは浅はかなにおいがぷんぷん・・・。
とにかく合致しない、この一言につきる。すれば、何故合致しないの?
それはアタマのなかのイメージが現実の世界に落ちて来てないやろ、と分かっていながら、もう一人の自分が作業を続けていたから。これでは合致どころか、想像と作業工程が交差すらしない。指標なき所に合致もくそもありゃしませんと、まろんと現実の狭間を右往左往しつつ紡ぎだしたそれの成れの果てがこれ(苦笑)。

「窓から投げたろかしらん」と思うほど悔しい、ホンマ悔しい。明日からの糧、収穫にて塾終了。夕刻よりバイト。自分に負けたらおしまいやでと意に決し床にて。

アゴ削る訳


2007年1月8日(月)
昼過ぎより作業開始。黒のしぼぉんの靴のヒール周りを眺めながら、今日はヒールの顎の部分をえぐる作業。今までの自作靴のそれは直線に近かった。なぜと問われれば、「曲線を帯びたヒールの顎のラインに美意識を感じないから。」なのだが、今日は違う。理想的なポジションにヒールを配置し積み上げていく。今回の本底とヒール材は、厚みがあり重い。したがって履きやすいくつにする為には、少しでも軽量化したい。自問自答、Q&Aを繰り返した結果、「顎をえぐる」ことに本日、必然性を見いだしました。
独創的な外観、その佇まいの奥にしっかりとした「履物」としてのなんたるかを注ぎ込んでいきたい。今はそんな感じ。

まだまだぬるいのです


2007年1月7日(日)
ホンマ何ヶ月ぶりやろ。と自らの意志でテレビを観る本日、昨日に引続きヒマジン。ポチポチとリモコンやりながら、深夜まで。藍染め師のドキュメンタリー番組を見、その研ぎすまされ、卓越した感覚に涙。理想のモノを創り上げる為に、試行錯誤、暗中模索の結果に生まれたのが「技」なんやなと思った。藍染め職人さんの、今日に至るまでの苦悩や葛藤の様を想像しながら、くつ創り人としての自分に言い聞かせている。「まだまだぬるいんじゃ〜」いうてね。明日は納得してたはずのしぼぉんのヒール、削り直しです(画像)。
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