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切れ味とリズム


2006年12月18日(月)
ミャ〜と愛おしげに鳴く完成したるド○エモンを膝元に抱え、おぉヨシヨシなどと美酒に酔いしれながらじゃれておったのは昨夜、夜半過ぎのこと。故に早朝から通勤ダッシュのペダル空回り、「あ〜らこれだから酒飲みはヤヨネ」と自ら慈悲垂れつつ塾。

サンダル、中底切り回しザグリいれ吊り込み。
底周りの作業をするときには、ほぼ全行程で包丁を使う。こいつの切れ味が悪いとその日の上がりは散々たるものになってしまう。

切れないから力を入れる。力を入れるが故、突拍子もない所に深溝を作ってしまい、それを修正すべくまた力を加え・・・と、出口なき袋小路を彷徨う。切れない包丁を使って作業した数時間、それが後に尾を引きイメージとは相違した底周りの靴になってしまう(例外もまたあるのですがね)。落胆。

しかし、よく研がれた包丁を使うと思いのほか力はいらない。
そこから生まれたるは恍惚感にも似た自らのリズムと集中力。手許から紡ぎだされる子気味よい音、なだらかな線。それらと供に過ぎるなんとも心地よい時間。いやはや至福。

嗚呼、そんな時を渇望しつつ延々と包丁研ぐ本日。
確実にマダヨウテマスネェェェ・・・と自らにハードリカー禁止令発令シマシタ(苦笑)。

概念からの逸脱

2006.12.17-1
2006年12月17日(日)
早朝、ごく自然に落ちて来た

すとん

ソールトニックで仕上げ、作業を終えたはずの底回り
それにまたロウを擦り込む
いつもとは違う、執拗以上に塗り固める
拭わずそのまま

靴クリームで汚し、ねじったブーツ用革紐を結わえる
チョウチョ結びのヒゲは方々へ向いている

踏みつける
そしてトゥを反らす

革靴とは伝統的で優美、そんな概念が邪魔をしていたのかもしれない
だから尚更、真っ白にして紡いでみたらこうなった

これ、中古か?
それ、キレイか?
皆はそう問うかも知れない

ならば僕はこう答えよう
歪んでいるのはオカシイデスカ?
奇麗じゃなければダメナノデスカ?

誰も通らない道を歩く
何故か無性にワクワクする

これがkokochiという靴なのかもしれない
今はそんな気がしている(苦笑)

粋な人々

2006年12月16日(土)
夕刻前「さっきまでドエライ事になっとったのヤデ、何でもっと早よ来んかったねんアホ」と、粋なことばで御出迎えされ(苦笑)長田MK社にてミシン、漉き、その他の作業。

ミシン作業にて「コレ、ドイウコト?」とヒヨッコが問えば、「そやからやな、オマエよう見とけよ」と職人さん。手元から紡ぎだされるそれは疑いもなく技。職人としてのキャリアをふつふつと感じる。まるで手品のよう、みるみるうちに平面は立体となっていく。余りの早業に僕、「もうちょい、ゆっくりやってや〜」と返せば、どこからともなく飛んでくるはハセさんの声。「そやからワシ、コイツが西成行く前によう教育しとけ言うたやろ、ホンマ恥ずかしいわ、こんなん出してもて」やて・・・。
「アホ〜、こんなんいうなやっ、こんなんって!」と臨戦態勢をとるも束の間、すかさず「ヤカマシイワイ!」と相手の一喝にてひよっこのボク、戦わずして負けまして候。
いつの日かコケコッコーと鳴いてやると意に決し、今日はこの辺にしといたろと、ピヨピヨと負けひよっこの遠吠えをかます本日(苦笑)。

いやはや、端からみればケンカごしにもみえるこの光景は日常茶飯事。
エエな〜、オモロイなぁ、人が裸でぶつかり合うって等と心中高ぶる恍惚感にひたる我が傍らで、ア○ちゃん、ド○エモン履いてました(笑)。

多くの人に支えてもらっている僕、ホンマに幸せ者です。ありがとう。

ロウ、ステタレバ・・・

2006.12.15
2006年12月15日(金)
思い立ったが吉日。これ僕のモットーと、アフターダークの夢中にて自らが導きだした底回り、はたまたサンダルのデザインを形にすべく、朝から材料調達の為、方々へ出向く。収穫物、革紐数色にソールトニック、さらにサドルソープにマスキングテープ等々。イマジン張り巡らせながら、いろいろと吟味。購入後、昼前に塾へ。早速作業開始。

ド○エモン、唯一満足できなかったロウにて艶の出た底回りをキヤスリで削り落とす。そこに、塾に常備されたソールトニックと、本日購入したそれを塗布。
結果、完璧なる理想の底回りにはならぬも、まずまずの満足度65パーセントといったところか。後の35パーセントは、おそらく底材の問題と、ヤスリ掛けの程度やろと推測。次回までにソレ、また実験のヒビ・オア・ムチュウを繰り返すのデス。

画像の奥はロウを施したヒール、手前はソールトニックを塗布したヒール。ダーティーな風合いに仕上げたかったので、今回はキヤスリまでにとどめました(後のガラス、サンドペーパー掛けは省く)。

机上の空論

2006.12.14
2006年12月14日(木)
朝から塾、今日も雨。サンダル作成の作業を開始。ラストはコレ、製法はコレともう粗方決まっておりまして、少々困惑の面持ちのボク。

マイ・フェイバリットなサンダルのトゥはラウンド。しかし手渡されたラストはスクエア。底付けがセメントなら丸いトゥの中底を無理矢理つくるのだが、それをしてしまうと伏せ縫い時にドエライ事になるので自粛。
自粛とはハハ、ボクも大人になりましたねぇ、などと意うてる暇もなく、「ドナイシタロ・・・。」と塾内のあらゆる資料を我が机上に持ち寄り、眺める事延々。

きょうそれだけでおわってもうた・・・あは。
今からネタ集めにネット上を徘徊しますワイとモン。
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