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先芯に注意

2006.11.292006年11月29日(水)
朝から塾。「後はクリーム塗るだけやねぇ」と、なんとか完成した、例のくつのラストを抜くのだけれど・・・。
大ザッパ、ここにきて縫製の浅はかな様に気付きましたと、嗚呼。羽根の管抜き、プチッと子気味よい音立てて切れてしまいました。ハハハ。などと笑っておる暇もなくパンクしたそれ、刺繍糸でこうべ垂れ、縫いながら、「作るよりも修理の方が手間はかかるし作業は困難なのやぞ。」と長田で散々ルーキーに言うてたワタシ・・・。穴がないから今から掘りますと赤面の嵐デス。修繕小一時間、格闘の末、なんとかやり終え、本日終了。夕刻よりバイト。

話は変わりますが、第一作目の自作靴履き続けていて、気付いた事が一つ。先芯(つま先の固い部分)が小指にかかってしまっていて、足を蹴りだしたときに違和感があります。オーダー靴を作る時は、先芯が小指にかからないように配慮するとの事。既成靴を購入の際は、試し履きの時に気をつけてみてください。ちなみに、親指にかかっていても問題はないようです。と、たまには、エエこと言うたりして、ボク。

くつとは架け橋

2006.11.28
2006年11月28日(火)
 通学途中の大阪梅田駅、環状線内回り。ラッシュアワーを少し過ぎた車中、扉付近にて発車までしばしホームを眺める毎日。ホームの向かい合うサラリーマン、時刻表見ながら学生さん、猫背の老婆に、トップライン笑ったパンプス引きずるOL。
「あぁ、この辺で坂田利夫でも横切らんかな・・・」とか思う俺も俺やけど、「ヨイコラセ〜と動き出す君も君やで、ホンマ。」言うて電車に講釈垂れつつ、これ、音読みにしたらリオですねと、心中。笛吹きながら、朝から塾。

 完成した底回りに、コバインキ塗り、更にその上にロウを塗る。底に黒を施す事で、表情は一段と重厚になりましたね。個人的には、素上げの自然な感じが好きなのですが、今回は、僕の靴ではなく、長田の貼工さんへ「お世話になってありがとうの靴、第一弾」という事で、ア○ちゃんやったらコバは黒かなぁとイマジン。自分なりに解釈したア○ちゃんを想像しながら、今回は行程の随所にそれ、靴に映し込んで行きました。

 そんな「ありがとうの靴」も完成間近に思った事一つ。履いてくれる人が居ればの靴やなと。気持ち込め創る靴は「僕と履き手を結ぶ架け橋なのですねぇ」等と言うと「なにエエ格好ぬかしとんねん」と、どこからともなく飛んできそうなのですが・・・(苦笑)。 

こんな日もあるよな・・・

2006.11.27
2006年11月27日(月)
塾、朝からラストに皮を貼り、削る。
脳内の鮮明なイメージは、瞬発的な判断力と、スムーズな作業を生む。僕の場合、創るときには絶対的に必要なそれ、本日はカケラすら姿見せず、終日、散々たる有様。すなわちイメージはカラっぽ。

いつも何となく紡いでいる時にでも、瞬間的に来る感じは、幾度となくあるのですがネエ、今日は降りて来マセンネェ、と、うなだれながらシェイクするはナウ、言いながらロングノーズ。散々たる原因、模索すれども、解けぬ謎にて、さすればこれ、散々、午後のてーきあつ言う事で・・・

「ア〜、今日はもうこの辺で許しといてください〜」と、なんとも曖昧なイメージのまま、床にて。

ま、こんな日もあるよな…(苦笑)。

靴と乱気流にてへべれけ・・・

2006.11.26
2006年11月26日(日)
「離陸してから着陸するまでを一足が出来上がるまでの行程としてやな・・・。」
昨夜のトゥーラスタマンとの酒の席、学なし二人は、靴つくりを事もあろうに飛行機のフライトに例えたものだから話は収まらない。

「オレは毎日、600便くらいのフライトを無事終らすのやぞ」、とトゥーラスタマン。「それ、かなり近いとこに着地せな一日600便も無理っすやん、電車で行った方が楽なんちゃいます?」と僕。「あほ、おまえ夢無いな〜。飛んどう時に乱気流に襲われつつやな、こう、こうして・・・。」と、トゥーラスタマン、架空のハンドルさばけどもこれ、「えらいちっちゃいハンドルですね〜、飲まれてまいますよその、あれですわ・・・ほれ、あれに。」「乱気流?」「ああ、そうその乱気流とやらに。」
何故か乱気流と言うコトバに引っかかった酔どれ二人、ヴォリューム、トーンは上がりホームグラウンドの長田の酒場にて完全なるアウェー状態・・・(笑)。フライト中の我ら、乱気流のさなかであることに気付きもせずヒートアップ。しまいにはスペースシャトルまで飛び出して、大気圏に突入する陳腐さ。
「ほんっでな、そのらんきるーがなこでえだいことになってつかんねんかだゃな〜おいらそでぅいおぇぁぁぁ・・・」と何言うとるか分からんくらい酒を喰らい、帰途、すなわちおれら靴好きのヘンコやねと、乱気流、もう抜けましたねと南米にてアディオス(苦笑)。

凄まじきフライトより一夜明け、午後よりコバ周り決め、ヒールつける作業を延々。あ○チャンの靴、後は底を黒に塗って、ラバー貼って完成。来週持って行くからな〜と誰か伝えとってくださいな。

再会

2006.11.25
2006年11月25日(土)
時は8年前、4年間の靴販売員を経、靴製造に移るきっかけとなったのがこの長い長いトゥーを持つ靴。僕がデザインした靴。
当時これを、どうしてもカタチにしたかった。
革を買い、自分なりに作ってもみた。でも、自分の力ではどうすることもできなかった。デザイン画や紙型、靴とはほど遠い自作のそれを持って長田の街を走り回った。「こんなん作りたいんです!」言うてみても、靴づくりのなんたるかも知らん僕は、どこへ行けども当然のごとく門前払い。苦虫をかみつぶす日々は続く。過ぎるは時間ばかり・・・。
そんなさなか、とあるメーカーさんの社長と出会う。「おもろいやんけ」と、名も知れぬ小僧に力を貸してくれた恩人。そんな人に今日、再会した。
工場に足を踏み入れるや、少し様変わりしてはいるものの、あの時のにおいは同じ。走馬灯のように流れる記憶、感慨。「まいど〜、覚えてもろてます?」と画像のそれを取り出し、しばし沈黙の後「オォー、売れないミュージシャンやんけ!」と帰って来る。何をするにしても、まず、覚えられな意味がないのやでと、社長が僕に付けたニックネームが「売れないミュージシャン」。こんなときにこれ、役に立つのですねと、今日の自身の経過報告などをしつつ、身のある話をいろいろと数時間。
僕はこの人に会うたびに思う。とにかくスケールが違う。器がとてつもなく大きく、思考はウィットに富んでいる。それは8年前と同じ。社長、デカイなぁと、ヒヨッコは更に靴への意を固めるのです。
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